第3回研究集会のご案内

日本部活動学会 第3回研究集会

コロナ禍における部活動のすがた

-「大会」の意味・意義を考えるー

 

今年の研究集会は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、オンラインで開催します。

はじめてのことなので戸惑うばかりですが、「いまだからこそ」できることに取り組んで参ります。

 

平成302018)年3月に「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」が、同年12月に「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」が示されました。「義務教育である中学校段階の」部活動を想定したものではありますが、「高等学校段階の運動部活動についても本ガイドラインを原則として適用し、速やかに改革に取り組む」こととされています。部活動改革は待ったなしの状況にあります。

このような状況下での「新型コロナ」の襲来でした。学校教育のあり方を根底から見直す機会となり、授業はもちろん、学校行事についてもオンライン文化祭など新たな試みがなされました。そして部活動では…

多くの高校の部活動が目標とする「インターハイ」や「総文祭」などの大会は軒並み中止(または開催方式の変更)となりました。「最後の大会」がなくなって心底落ち込んだ生徒がいます。その一方で、大会がなくなって「ほっとした」生徒もいるようです。「受験に切り替えられる」「束縛から解放される」などがその理由でしょうか。本心はわかりませんが、「部活先生」にはみえなかった側面です。

部活動は誰のためにあるのでしょう。「大会」の意味や意義はどこにあるのでしょう。

運動部における競技会、文化部における発表会など、高校生の大会を中心に、コロナ禍でみえた部活動のすがたを皆さんとともに語り合いたいと思います。

 

 

主  催 :   日本部活動学会

 

後  援 :   特定非営利活動法人サロン2002

 

日  時 :   2020(令和2)年126日(日) 16301830 15分前から入室できます)

 

会   :    オンライン(Zoomを利用。登壇者・参加者はそれぞれの居場所から参加します)

 

登 壇 者 

嶋崎雅規(国際武道大学体育学部教授/特定非営利活動法人サロン2002理事

蔵森紀昭(成城学園中学校高等学校/全国高体連サッカー専門部技術委員長)

由井一成学習院大学/神奈川県高文連かるた専門部元幹事

※中塚義実(筑波大学附属高等学校/特定非営利活動法人サロン2002理事長)  ※コーディネーター

 

参 加 費 :   会員…無料、 非会員…1,000円 (学生は500円)

 ※非会員の方は、日本部活動学会にご入会いただき、2021年の会費を納入していただくと、研究集会の参加費は無料となります。(入会案内は こちら)

  

参 加 申 込:以下のイベント申込サイト「こくちーず」からご登録ください。

 

https://kokucheese.com/event/index/604840/

問い合わせ先:第3回研究集会実行委員会事務局 由井一成 (yuranoto.funabito@gmail.com

 

登壇者プロフィール

 

◆嶋崎雅規(国際武道大学体育学部教授/特定非営利活動法人サロン2002理事)

1962年東京生まれ。早稲田大学第一文学部文学科日本文学専修卒業。19864月より帝京中学・高等学校国語科教諭。同年ラグビー部を創部、以後29年間、高校ラグビー部の指導にあたる。その間、全国高体連研究部活性化委員、東京都高体連研究部委員長、東京都高体連ラグビー専門部常任委員などを経験。20023月、筑波大学大学院体育研究科修了。専門は体育・スポーツ経営学。主に学校運動部活動を研究テーマとしている。20154月より現職。著書に、『Change!みんなのスポーツ』(不昧堂、2002)、『日本のスポーツ界は暴力を克服できるか』(かもがわ書店、2013)、『運動部活動の理論と実践』(大修館書店、2016)、『よくわかるスポーツマネジメント』(ミネルヴァ書房、2017)、『現代スポーツの論点』(大修館書店、2020)など。

 

◆蔵森紀昭(成城学園中学校高等学校/全国高体連サッカー専門部技術委員長)

 1967年生まれ、福岡県出身。筑波大学体育専門学群卒業。19914月より成城学園中学校高等学校保健体育教諭・サッカー部監督として勤務(1998年~2000年フランス・アルザス成城学園勤務)。現在に至る。JFA公認A級コーチライセンス取得。

2004年~2018年 JFA公認指導者養成インストラクター

2005年 JFAアカデミー福島プロジェクトメンバー

2006年 INAS-FID(知的障害者サッカー世界大会)ドイツ大会日本代表チームヘッドコーチ

2009年~2016年 東京都高体連サッカー専門部技術委員長

2017~ 全国高体連サッカー専門部技術委員長

今年度の全国高校サッカー選手権開催については「ゲキサカ」の記事参照。

https://web.gekisaka.jp/news/detail/?302995-302995-fl

 

◆由井一成(学習院大学/神奈川県高文連かるた専門部元幹事)

1979年生まれ。東京都出身。学習院大学講師。日本女子大学附属高等学校外国語(英語)教諭を経て20194月より現職。研究分野はシティズンシップ教育、特別活動、部活動、国際理解教育など。専門はグローバル・シティズンシップ教育。

高校教員時代はかるた部顧問として全国高等学校かるた選手権大会に神奈川県代表として出場1回(2015年度)、また第28回高等学校かるた大会・団体戦の部(2016年度神奈川県高等学校総合文化祭)で優勝。神奈川県高文連かるた専門部の幹事を10年、同県高校代表チーム監督を5年務める。現在は神奈川県の高校かるた活動を支援するボランティア団体「かながわユースかるたアカデミー」の顧問を務め、引き続き県内の高校競技かるたの普及と強化に寄与。競技かるた百人一首四段、A級公認読手。

 

◆中塚義実(筑波大学附属高校教諭/特定非営利活動法人サロン2002理事長)

1961年生まれ。大阪府出身。1987年の着任以来、同じ学校で保健体育科教諭・蹴球部顧問として高校生の指導にあたる。1996年に東京都内で創設した「DUOリーグ」は、全国に広がるユースサッカーリーグの先駆けである。U-18フットサルの普及・振興にも力を注ぐが、コロナ禍の今年は大会開催をめぐり諸課題に直面する(NPOサロンHP参照:https://salon2002.net/src/pdf/monthly_report/2020/2020-7.pdf)。

筑波大学オリンピック教育プラットフォーム(CORE)運営委員、日本部活動学会理事、全国高体連研究部活性化委員、東京都サッカー協会フットサル委員会ユース(2種・3種)部会長など。著書に『少年のためのサッカー入門』(長岡書店)、『日本のスポーツ界は暴力を克服できるか』(かもがわ書店)、『運動部活動の理論と実際』(大修館書店)など。